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cutting the moment on the globe

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ビジネスを前に進めるためには相手の感情を動かすことが大切だと思う。ものを買うときも、何かの契約を結ぶ時も、誰かと新しい事業を始める時も、人は必ず感情的な決断をしている。理屈で『必要だ』と判断していても、結局はそのものやひとが好きだったと言うだけの場合が多い。

この感情を動かすために最も必要な手段が、相対して話をすることだと思う。相手の考え方を理解し、信頼を得ることがもっとも早くビジネスを前に進める手段となる。本来、人間にとって新たな決断をするのは苦痛を伴うものだ。チャンスと同時にリスクが生まれるし、新しくやらなければいけないことが増える。そういった負の要素を背負ってまで決断するには前向きな感情が必要だと思う。そしてそれを生むための最もよい手段が目の前で話をすることなんだと思う。

われわれはこの作業を真剣に行なっているだろうか。顧客やパートナーが世界中に散らばっている現在、面と向かって話すことは難しくなっている。それでも実際に相手の目の前に座って、目を見て話すことは必要だ。われわれ日本人はその意識が薄い気がしてならない。それが昨今競争に負けている一つの要因ではないかと感じる。

移動が多い仕事柄、たまに羨ましいと言われることがある。海外に出張するのは年に1〜2度程度が普通なのだそうだ。正直、年に年に1〜2回程度でその国の人たちの心を動かすスキルがつくのかが疑問だ。年に1回10人をある国に派遣するのならば、1人を10回派遣するのが経営者としてなすべき判断ではないのか。経験というのは蓄積しなければスキルにならないのだから。

もっとひとに向き合わなければ日本の産業はますます後れを取る気がしてならない。

 

words from altitude of 33,000 feet

14th. May. 2017

FR8117 London-Nuremberg